ひばりっこブログ

勤労感謝の日を前に・新聞作り(4年生)

勤労感謝の日を前に

 勤労感謝の日は、「勤労をたつとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」祝日として、戦後皇室行事の新嘗祭(にいなめさい)から切り離される形で制定されました。
 なぜ11月23日なのかというと、深い意味はないそうです。まだ日本が旧暦を使っていた頃、新嘗祭は11月の2番目の「卯の日」に行われていました。そして、新暦の導入された1873年、それまでと同様に、11月の2番目の卯の日を新嘗祭に設定したところ、その日がたまたま23日だったので、翌年から23日に固定されたというのが始まりだそうです。

 よく勤労を感謝する対象はだれ?(だれに感謝するの?)ということが話題になることがあります。そこで、食卓に上る食べ物で考えてみましょう。その食べ物がいったいどれだけの人の手を経てから我が家の食卓に届いたのかを考えてみると、いかにたくさんの人の手を経ているかが分かります。

 例えば、ご飯。

まず、米を作る農家の方がいます。肥料は?農家の方が作っていないのであれば、誰かが作ったものを使っていることになります。田植え機やトラクター、稲刈り機を使っているのなら、それらの機械を作った誰かがいるわけです。

 米ができたら、即自分の家に出現するのではありません。米を運ぶ運送業の方がいます。運ぶのがトラックなら、そのトラックを作った誰かも関係します。売る人もいますし、支払う貨幣も誰かが作ったものです。そして、家では調理をして下さる方もいるわけです。調理器具や炊飯の燃料や食べるための食器などと言い始めたらもう数えきれませんね。

 このように考えてみると、実はお米が口に入るまでには、とてつもない人々の手を経ていることになり、それが無償か有償かは別にして「労働」でなされていることがわかります。

 勤労感謝の日は、労働をして下さる目に見えないたくさんの人たちに感謝をしましょう、という趣旨なのです。

 こう考えると、取るに足らない安物の商品でも、多くの人々の手を経て手元に届いていることがわかります。おろそかにはできないですね。
 本校では、毎年この日が近づくと朝会の時間を利用して「感謝の集い」を行っています。本校で働く人と言えば、児童にとっては、どうしても教員にしか目がいかないものです。しかし、本校には事務員さん、校務員さん、警備員さん、シルバーさんといったみなさんが働いておられます。そこで、児童の目に見えないところで働いておられる方々が、どのような仕事をして下さっているのかを知り、感謝しようというわけです。

 

 

 共同で新聞作り

 4年生のパソコンの授業では、3学期に社会科で学習する内容に先行して、「あたたかい土地・寒い土地のくらし」を新聞にまとめるという取り組みを行っています。

 単元にはまだ入ったばかりで、新聞記事を書くというところまではいっていません。今は

 ・どこの都道府県を調べるのか

 ・どのようなことを書くのか

 ・各記事の担当者の割り当て

などを決めるために話し合いをし、記事の原稿作りが始まっています。もちろん、インターネットで調べ物をすることになるわけですが、よく行われている「コピー&ペースト」による引用はしないように、と指導しています。原稿の記事はまずノートに鉛筆で書いて、清書としてパソコンに入力するというようにしています。理由は2点です。

 ・著作権法に触れる恐れがある

 ・ネットでは大人向きの記事が大半なわけですから、ペーストした本人が記事の内容の理解を

  できていないまま終わる可能性がある

 共同で新聞作りとなると、従来は模造紙のような大きな紙に壁新聞という形式で書くことが一般的でした。そのように、ある程度紙の大きさがないと、4人で同時に書き込んで新聞を作るというのはかなり難しいからです。

 今回の新聞は4人共同で、Googleのスライドを使って新聞にまとめます。GoogleスライドはMicrosoftのパワーポイントのようなプレゼン作成用のアプリケーションです。

 用紙の大きさはA4サイズです。日常的に使っている紙となんら大きさは変わりません。

Googleの多くのアプリの最大のメリットは、それぞれ離れた場所から同じファイルに同時書き込みができる「同時編集機能」があることです。

すでに入力の始まっている班。            文字数が増えて、刻々と入力が進んで  

紫、オレンジの囲みに今誰が             いることがわかります。

入力しているかがリアルタイム

でわかります。

                                      

 

尚、手軽にQRコードも作成できます。

 

パソコン教室のパソコン、自分のタブレットからも同時に編集できますので、タブレットで撮った写真も貼り付けられます。

 載せたい記事をノートに完成させたら、いよいよスライドに書き込みです。まだ学習は始まってそれほどの回数を経ていないので、まだネットを調べている児童がほとんどですが、中には先ほどのようにスライドへの書き込みが始まったところもあります。

 完成した新聞は、パソコン教室前の廊下の壁か、各教室のどこかに貼り出すとともに、QRコードでも見られるようにするつもりです。

 新聞づくりには冬休みをはさみ、1月まで取り組みます。多くの力作ができることでしょう。

     

それぞれ自分の書く記事のことについて調べています。このようにして調べていくと、思わぬことが分かって記事を書くモチベーションが俄然上がったりすることもあります。

 

これからは協働学習、インプットからアウトプットを求められる時代。そのための色々なツールを提供していきたいと考えています。