校長室の窓から
2015/11/26
文楽鑑賞会
日本の伝統芸能である文楽を鑑賞しました。
お招きしたのは国立文楽劇場で活動しておられる人形浄瑠璃文楽座の皆さんです。
午前中に低学年が午後には高学年が鑑賞しました。
私は低学年の児童といっしょに午前の部を鑑賞しました。
先ずは文楽についての説明からです。
大夫と三味線の解説 人形の解説
大夫は会場の隅々まで届く声で「語る」のが仕事です。
しっかり声を出すための秘密の道具を見せていただきました。
この道具のおかげで、背中がピンと伸びて、良く通る声が出ます。
三味線は大夫の語りと一体になって義太夫節の情を表現します。
文楽で使う太棹の三味線は、とても大きな音が出るものでした。
文楽の人形は低学年児童と変わらない大きさがあります。
男性と女性では違う構造になっており、これを、主づかい・足づかい・左づかいの3人が操ります。
熟練した技で、人形はまるで生きているかのように動きます。
大夫と三味線、人形つかいは、完全分業になっているそうです。
解説の次に、代表の児童が人形を操る体験をさせていただきました。
3人がかりで人形体験
大きな人形は重くて、低学年の児童には難しそうでしたが、体験した2組の児童はしっかり操って、大きな拍手をもらいました。
最後は実演の鑑賞です。
演目は、伊達娘恋緋鹿子(通称 八百屋お七)より「火の見櫓の段」です。
迫力満点の演技に、子どもたちは食い入るように見入っていました。
人形浄瑠璃文楽は日本を代表する伝統芸能の一つで、2008年ユネスコにより「無形文化遺産」に登録されました。その成立は江戸時代初期にさかのぼります。長い歴史の中でいくつかの人形浄瑠璃座が盛衰を繰り返し、幕末、淡路の植村文楽軒が大阪で始めた一座が最も有力で中心的な存在となり、やがて「文楽」が人形浄瑠璃の代名詞となり今日に至っています。(国立文楽劇場リーフレットより一部引用)