校長室の窓から

1月17日

1月17日といえば、阪神間で生活するものにとって、忘れることができない日です。

あの日の、その瞬間から始まった1日の記憶は、未だに鮮明です。

 

今年も、本校では、地震に備えた避難訓練を実施しました。

訓練の開始は、「緊急地震速報」から始まりました。

揺れがおさまった瞬間から、職員室にいた教員は手分けして、トランシーバーを持って被害状況と避難経路の確認にとび出していきます。

私は、確認に走った教員からの連絡を受け、校内放送で避難経路の状況を知らせます。

授業をしている教員は、校内放送の情報と自らの目での確認で、児童を誘導し避難させます。

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    学園講堂に避難した児童

 

今日の避難先としては、学園講堂を指示しました。

児童は、防災頭巾を被ったり、教科書を頭にのせて身を守りながら、続々と避難してきました。

集まった児童に、私から避難訓練の趣旨を説明した後、児童と教職員全員で、阪神淡路大震災、東日本大震災、熊本地震等の犠牲者の冥福を祈って、黙祷を捧げました。

次に、阪神淡路大震災で倒壊したビルや高速道路の状況を見せました。

スクリーンに映る写真を見て、子どもたちからは悲鳴に近い驚きの声が上がっていました。

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    地震直後の様子に驚き        最近の1月17日未明の神戸

 

最後に、「緊急地震速報」をもう一度聞き、「速報」が聞こえた時の対応を再確認して、今日の避難訓練を終わりました。

 

子どもたちに、22年前の体験はありません。

若い先生の中には、記憶に残っていない人もいます。

記憶や記録を伝え、いざというときに備える訓練を続けていかなければなりません。