校長室の窓から

うれしい話,突然来たる! -vol49

 昨日の夕方、とてもうれしい話が突然やってきました。宝塚のある工務店さんが新入学の1年生のために本物の秋田杉でできた、鉛筆立てキットをご寄付くださいました。学園にはなんの伝手もない工務店さんです。

 狐につままれたような話ですが、工務店さんこんな風におっしゃっていました。「自分の親せきの子どもが新一年生になるが、コロナ禍で学校に行けずつらい思いをしているのをみて、自分にできることは何かと考えました。私は工務店を経営しているので、本物の木材を使い、親子で作られる、鉛筆立てキットを作ったら喜んでもらえるのではないか、お世話になっている宝塚の小学校すべてに贈ろうと思い2300セット用意しました。ようやく半分ほど配ったところです。」

 秋田杉の正目の板をそのまま6つに切り分け、ボンドでくっつけて作るキットです。その善意をありがたく頂戴し、入学式に新一年生に配ることにさせていただきました。親子で楽しそうに作る姿が目に浮かびます。

 社長さんは日本の林業は衰退の一途だが、本物の木の良さを小さいときから知ってほしかったともおっしゃっていました。林業の再生は今年取り組もうとしているSDGsにもつながります。この鉛筆立ては6角形です。小学校生活の6年間を表しています。6年間身近に置いて、人のありがたい思いを時に思い出しながら成長してもらいたいものです。

一枚板なので正目がきれいです

 

入学おめでとうのメッセージ

 

底板の押印は愛犬の足の肉球がモチーフとのこと