校長室の窓から

モチモチの木 その後

 「先生,変な栗が落ちていたよ。」
 2学期が始まってすぐのある日,朝,専用通路で2年生の男の子が拾って来て,見せてくれました。
 5月12日のブログでトチノキを取り上げましたが,もう,実ができているようでした。
新緑の時と比べると,葉が大きく成長し,くすんだ色になっています。お化けの大きな手のようにも見えました。

                  

 

 とち餅はトチノキの実を餅にするのですが,素朴な味がする山里の味覚です。皮をむいてアクをとるのにとても手間ひまがかかると聞いたことがあります。
 今は,たくさんの美味しいお菓子があふれていますが,私達の祖先は,知恵と工夫で身近な植物の実を食べられるお菓子に加工し,生活を豊かにしていたことが分かりました。
 小さな実からいろんな事に思いを巡らせた朝のひとときでした。