校長室の窓から
2023/06/15
水のかさ
ベル広場から賑やかな声が聞こえてきます。体育か生活の授業なのかとのぞいてみました。すると,2年生が算数の学習をしていました。入れ物に水が入れてあります。LとdL,mLの学習だったのです。
1デシリットルの入れ物に水を入れて,実際のかさを実感します。ふだんの生活では,ミリリットルとリットルは身近に使いますが,デシリットルという単位はあまり使いません。ですからそれらの入れ物に水を入れて,かさを感じたりする学習は大切です。廊下には,水筒や牛乳パック,ペットボトルなどが置いてありました。
実際のかさを感じる学習は楽しいのですが,子ども達には,単位の換算が高いハードルになります。
1L=10dLは分かりやすいですが,1L=1000mLと1dL=100mLが混乱しがちになります。長さやかさ,重さ,広さなどの単位の換算は,学年があがるにつれて理解を定着するのに繰り返し学習することになります。毎日の『宿題プリント』にも定期的に問題を出しながら点検しています。
抽象的なことがらを実際の『かさ』で学び,五感で覚えることは大切な活動だと意識して,子ども達にはしっかりと学んでもらうように学習を組み立てています。