校長室の窓から

最後の運動会

 「練習でできないことは,本番ではできないっ!」6年生の担任が,練習前に子ども達に『檄』を飛ばしています。6年生にとって,小学校生活最後の運動会になります。練習は,後3回,気合いを入れていたのです。コロナ禍の影響で,全校生が揃っての運動会は2年生までの記憶がある子ども達ですから,2学年の運動会に物足りない思いをしているのかもしれません。
 大きな動きがたくさん繰り広げられる力強い演技とは趣を異にした,細かい動きをそろえ完成する難度が高い演技になっています。 それだけに,個々の動きよりも全体のバランスと調和のとれた動きに注意しながら練習していました。
 一人ひとりの子ども達が,自分の位置と役割をしっかりと理解して全体の動きに溶け込ませていく難しさを子ども達は感じているのかもしれません。真剣に頑張っている姿が印象的でした。

                 

 冒頭の担任の言葉は,私もよく使っていて,担任した子ども達に『発破』をかけていました。実は,続きがあります。「練習でできていても 本番でできるとは限らない。」と続きます。中学生の時のクラブの顧問の先生の口癖でした。最後の大会に向けて,納得いくまで自主的に練習する気風をチームメイトとつくりました。私の14歳の頃の風景がよみがえり懐かしく思いました。
 雲雀丘の6年生,きっと素晴らしい演技を披露してくれることでしょう。