心まにまに

じぶんの名前

「ぼくの名前にはね、『かしこい』っていう意味の漢字が入っているんだよ。」
1年生の男の子が、プリントに自分の名前を書きながら教えてくれました。
「そうかあ、じゃあ、しっかりとお勉強して、かしこくならなくちゃね!」
と言うと、笑顔を返してくれました。

 

6年生の女の子が配られたプリントに名前を書いていました。その名前の響きが心地よくて、
「いいお名前だね。」
と言うと、
「あ、よく言われます。おばあちゃんが付けてくれたんです。」
と嬉しそうな顔をしました。

 

自分の名前を誰に、どのように付けていただいたか、どんな意味が込められているのかを知っている子がたくさんいます。また、それを教えてくれることもよくあります。名付けた親としては、わが子が自分の名前に誇りを持ってくれるのはとても嬉しいことですね。

 

ちなみに、私は子どもが二人います。彼らが生まれたとき、妻や私たちの両親と相談しながら名前を考えました。こんな名前もいい、あんな名前もいい…となり、最後は、生まれたばかりの子どもの顔を見ながら呼んだときに、一番しっくりときた名前に決めたことを覚えています。

 

もし、お子さんが自分の名前の由来を知らないのであれば、ぜひ教えてあげてください。名前を付けたときのエピソードがあれば、それも教えてあげてください。自分の名前には家族の願いや思いが込められていることに、必ず感じるものがあるはずです。