心まにまに
2021/05/27
ドラえも~ん!
「ドラえもんの道具『タケコプター』の、もう一つの名前は何でしょう?」
と、4年星組の朝の会で、日直さんがクイズを出していました。
この答えは「ヘリトンボ」。
コミックの中で「タケコプター」は「ヘリトンボ」の名前でも登場するのです。
朝の会の話題になるほど、ドラえもんは子どもたちの人気者です。
随分と前に、ドラえもんの作者、藤子F不二雄さんのインタビュー記事を読みました。その中で
「『ドラえもん』を通して、子どもたちに伝えたいことは?」
という質問への、藤子F不二雄さんの答えが印象に残りました。
「のび太は困ったことがあるとドラえもんを頼る。便利な道具で万事解決と思ったら、最後はやはり困ったままで終わる。楽をしたり、何かに頼りすぎたりすると、結局は自分が困るんだということを伝えたい…。」
もっと明るく、前向きな何かを伝えたいのかと思いましたが、
答えが『戒め』のようで、意外でした。
ドラえもんの未来の道具、「暗記パン」をご存知ですか?
テスト前日、暗記することが多くて困っているのび太に、ドラえもんが出したのが「暗記パン」。
これを本やノートに押しつけ、字を写しとって食べると、それが全て頭に入るのです。
のび太はせっせとノートをパンに写しては食べます。
結局、食べ過ぎてお腹をこわし、食べたものはすべて…。
頭には何も残らず、朝から真面目に勉強しなおすという結末でした。
たしかに、このお話はインタビューの答えの通りですね。
同じように、のび太が困って終わるパターンのお話はたくさんあるのです。
未来の道具が素敵なものとして終わることは、多くありません。
ドラえもんの道具は、「あったらいいな」と想像で終わらせるのがいいようです。
楽しいことも、そうでないことも、全て受け入れて生きていくことが大切なのでしょう。
そして、そういう人に明るい未来が待っているのでしょう。