心まにまに

お店と子ども 心の交流

学校から雲雀丘花屋敷駅までにあるお店。

 

果物屋さん。

店の軒先にはツバメの巣があり、この時期は親ツバメが店先を飛び交います。

時折「ジャー、ジャー」というヒナの鳴き声が聞こえます。

 

和菓子屋さん。

お店の商品は、すべておじさんの手作り。

季節にあった和菓子が目を楽しませてくれます。

 

喫茶店。

洋食メニューがたくさん。

サンドイッチも、スパゲティも美味しいけれど、ラーメンが大人気。

仕上げにガーリックパウダーを振るのが美味しさの秘密。

 


2年生は春に『ひばりがおかたんけん』に取り組んでいます。

子どもたちが学校周辺の施設やお店へ出向き、そこで働く人にインタビューをするのです。

施設やお店の工夫、働く人の思いに気づくことが目標ですが、

そこで出会う人との「心の交流」も、子どもたちには貴重な経験になります。

 

 

果物屋さんは、軒先のツバメが1年に2回も卵を産むことを教えてくださいます。

ヒナが飛び立つときは、「大きくなったね」と、うれしい気持ちになるそうですよ。

 

和菓子屋のおじさんは、和菓子作りを体験させてくださいます。

しかも、味見?試食?までさせてもらえて!

子どもたちはインタビューそっちのけで大喜びです。

 

喫茶店のおばさんは接客でお忙しい中、お仕事の説明をして下さいます。

料理の作り方を教えてくださることもあります。

 

 

毎年、子どもたちが訪問する前に、担任がお店へ伺いご協力をお願いします。

すると、

「いつものやね。わかりました。」「今年も、その時期やなぁ。」

と快く引き受けてくださいます。

有り難い話です。

 


じつは…、

果物屋さんも、和菓子屋さんも、喫茶店も、今はありません。

何年も前に、お店を閉められたのです。

子どもたちをずっと支えてくださったお店とご縁が途絶えるのは寂しいです、時代の流れとはいえ…。

 

でも、新しいお店もたくさん生まれています。

それらのお店と学校が、お店と子どもたちが、

これから深いお付き合いをしていければいいな…と思います。