心まにまに
2021/07/15
すいえい のこと
本来なら、この時期はどの学年でも水泳授業が行われ、
日焼けで顔が真っ黒の子どもがたくさん見られるはずでした。
3,4時間目が水泳のときは、その後のお弁当で満腹になり、
5時間目の授業はウトウト…。
低学年では、そんな光景も見られたはずです。
水泳は全身運動、体力を使いますからね。
水泳が他の学習と大きく違うところは、
教師が子どもの手を持って伏し浮きの練習をしたり、
足を持って平泳ぎの蹴りを指導したりする、
つまり、子どもとの距離がとても近いところです。
安全のためにも、常に近くにいます。
子どもの近くにいると「表情」がよく分かります。
水に顔をつけられない子に、
「がんばって顔をつけてみようか!」
と声をかけます。すると…
その子は、何度か深呼吸をする。
自分のタイミングをはかる。
思い切り息を吸う。
思い切って顔を水につける。
(つけたつもりで、鼻先が濡れるだけ、のときもある。)
とにかく、顔をあげたら大急ぎで目の周りを手でぬぐう。
口は真一文字にむすんだまま。
そのあと、「はあ~」と息をつく。
子どもの、ここまで真剣な表情が間近で見られる瞬間を
ほかに思いつきません。
だから、水泳の指導、とくに水が苦手な子どもへの指導が、
私はけっこう好きです。
でも、今は「近い」ということが「密」となり、
水泳の指導ができない。
なんともなぁ…、です。