心まにまに

見るだけでは、わからない

学級での朝会の定番といえば、

『日直のお話』の時間。

 

日直さんが

「昨日、魚釣りに行ってきました。」

と、みんなに話しながら、

タブレットで撮影した魚の写真を

モニター画面に映し出す…、

そんな様子をよく見かけます。

聞き手にとっては、

映像があると具体的に分かりやすいので、

その効果は大きいものです。

 

 

ただ、日直のお話の『意義』は何か。

そこに教師は気をつける必要がありますね。

 

ニュースキャスターの仕事は

「事実を、具体的に伝えること」。

そのために、話す言葉を選び、

映像、資料を準備します。

そして、

「キャスターの感情は挟まない」

ということが大切です。

 

日直のお話は、それとは全く逆。

「自分の感情、思いを伝える」ことが大切で、

その練習の機会として『日直のお話』があります。

初めて魚を釣ってドキドキしたとか、

魚が引く力の強さに驚いたとか、

自分の言葉で伝えようとすることが大切です。

話す中で、10㎝の魚が50㎝に化けても、

そんなことはご愛敬です。

 

『百聞は一見にしかず』とは言いますが、

見せることの利点がある一方で、

見るだけでは伝えられない感情がある。

それを伝える、そこを大切にしているか、です。

…先生方、よろしくお願いします。

 

ちなみに、

私の言いたいことは伝わっていますか?