心まにまに
2022/06/13
見るだけでは、わからない
学級での朝会の定番といえば、
『日直のお話』の時間。
日直さんが
「昨日、魚釣りに行ってきました。」
と、みんなに話しながら、
タブレットで撮影した魚の写真を
モニター画面に映し出す…、
そんな様子をよく見かけます。
聞き手にとっては、
映像があると具体的に分かりやすいので、
その効果は大きいものです。
ただ、日直のお話の『意義』は何か。
そこに教師は気をつける必要がありますね。
ニュースキャスターの仕事は
「事実を、具体的に伝えること」。
そのために、話す言葉を選び、
映像、資料を準備します。
そして、
「キャスターの感情は挟まない」
ということが大切です。
日直のお話は、それとは全く逆。
「自分の感情、思いを伝える」ことが大切で、
その練習の機会として『日直のお話』があります。
初めて魚を釣ってドキドキしたとか、
魚が引く力の強さに驚いたとか、
自分の言葉で伝えようとすることが大切です。
話す中で、10㎝の魚が50㎝に化けても、
そんなことはご愛敬です。
『百聞は一見にしかず』とは言いますが、
見せることの利点がある一方で、
見るだけでは伝えられない感情がある。
それを伝える、そこを大切にしているか、です。
…先生方、よろしくお願いします。
ちなみに、
私の言いたいことは伝わっていますか?