本は一冊、二冊、
鉛筆は一本、二本と数えます。
食パンは一斤(いっきん)、
たらこは一腹(ひとはら)、
と数えます。
では、
山はどう数えるのでしょう?
答えは、一座(いちざ)。
一山(ひとやま)でも
間違いではありませんが、
とくに高い山の頂上には
神様が座っておられると言われ、
そこから座という数え方が
生まれたようです。
木の葉の数え方は、
一枚、二枚。
ん?
一葉、二葉という数え方は?
ひとひら、という数え方もありますよ。
どれが正しいのでしょう?
木の葉がたくさん積もった中から
無作為に拾い上げる木の葉は、
一枚、二枚。
きれいに清められた枯山水の庭に、
はらりと舞ってきた葉は、
ひとひら。
枝についている葉を数えるなら
一葉、二葉。
(これらはあくまでも、
私、個人の感覚です…)
そのときの
状況や心情によっても
数え方が変わると思います。
そういう繊細な言葉の選び方が、
日本人らしいところなのでしょう。
