心まにまに

せんせい、いますかぁ?

ずいぶんと前、

1年生を担任していたときのこと。

クラスの○○さんという女の子は、

おうちが、わが家のご近所でした。

○○さんも、それを知っていました。

 

ある休日の昼に、

娘(当時、中学生)が一人で

留守番をしていると

ドアチャイムが鳴りました。

インターホン越しに応対すると、

「あの~、

 かみよしせんせいは、いますか。」

「どなたですか?」

「○○です。」

「どちらの○○さんですか?」

「ひばりがおかの学校です。

 1ねんせいです。」

「あの~、今、いませんが。」

「…はい、じゃあ、さようなら。」

 

帰宅後、娘から聞きました。

「○○さんという子が来たよ。

 クラスの子?遊びのお誘いかなぁ?」

娘によると、インターホンの画像は、

小さな子のおでこから上しか

映っていなかったとか。

こりゃ、1年生だ。

…その姿を想像して、

吹き出しそうになりました。

 

遊び相手に選んでくれたことは

とても嬉しいのですが、

学校外でクラスの一部の子と一緒に…

という状況はいろいろと問題です。

でも、1年生にそのような事情は

理解できませんよね、

仕方ないことです。

 

さて、

昨日、最寄り駅から自宅へ帰る道で、

「神吉先生!」

と背後から声をかけられました。

振り向くと卒業生が一人、

現在、高校3年生の男の子でした。

「ひさしぶりやねぇ!」

「先生もお元気ですか?」

彼は駅のほうへ行くところなのに、

わざわざ遠回りをして

しばらく一緒に歩いてくれました。

高校を卒業後の夢についても

少し話してくれました、

それが一番うれしかった。

 

今、高校3年生か…。

数年後には

「食事に行く?」

なんてことも言えるのかな。

楽しみです、それは問題ないですね。