心まにまに

劇の指導の醍醐味

4年生の担任がお休みをしたので、

ピンチヒッターで教室に入りました。

3月2日(土)に予定されている

『舞台発表会』の台本を配り、

読み合わせをすることが

私に与えられたミッションです。

 

はじめは自由に読み合わせました。

みんな、早口です。

初めはどうしてもそうなります。

この日は、

「ゆっくり話そう」

とだけ子どもたちに言って、

あとは担任の先生に任せます。

 

以前、このブログで話しましたが、

私は担任をしていた頃、

発表会で子どもと取り組む劇は、

自分で創作していました

台本を創るのは大変ですが、

人が創った台本には

感情移入しきれないのです。

 

では、子どもたちは

私の台本に感情移入できているの?

そこは、練習中に子どもから出る

つぶやき、文句、ダメ出し、進言を、

私が真摯に受け止めて、

台本の改訂版、そのまた改訂版を

ドンドンと増刷するので、

最後には、子どもたちは

『自分の台本』

として受け入れてくれるのです。

 

私が若い先生たちに言いたいことは、

「劇の台本はどんどん進化させる」

ということ。そうでないと、

「先生に、やらされている劇」に

なってしまいます。

子どもが積極的に参加しないと、

人を感動させる劇はできません。

逆に、

その劇が子どものものになると、

こちらが何も言わなくても

新しいセリフを付け足したり、

立ち位置を工夫したり、

子ども自身が

劇を進化させていきます。

 

そんな子どもたちの姿から

嬉しくなったり、感動したり、

成長したなぁと感じたり…、

それが劇の指導の醍醐味です。