校長室の窓から

太平洋戦争開戦の日

 太平洋戦争(真珠湾攻撃)が始まってから80年が経ちました。今日12月8日は開戦記念日です。8月6日や9日の広島長崎の原爆の日や8月15日の終戦の日は多くの報道や特別番組が放映されますが,戦争が始まった日のことは,さほど見聞きしない印象です。
 社会科を教えていた頃,学年を問わず12月8日には先の戦争のことについて,子ども達に教えました。原爆投下や終戦の日が夏休み中であることも関係し,リアルタイムでの教材にはしにくいのですが,6年生を教えていると,特に,12月8日の機会をとらえ,「わが国はどうして戦争の道を歩まねばならなかったのか。」という学習課題にじっくりと取り組んだ年もありました。ちょうど30年前に,私は,ハワイに行って,フィールドワークをしてきたお土産を買ってきましたのでたびたび授業で使いました。

                                  

 残念なことですが,戦争経験者の高齢化が進み,『語り部』と言われる伝承者が年々減ってきていることも事実です。戦後生まれの私達は,伝承者の伝承者として,戦争の悲惨さや無情さを後生に伝える務めを引き継がなくてはならないと日頃から考えています。学校は,まさにその場所の一つだと思いを新たにした一日でした。