心まにまに
2022/09/06
友だち、ってさ…
(5年生の学級通信に、
ある男子児童の呟きがありました。
素直な、心のままの呟きに、
私も素直に(お節介にも)
返事を書きたくなりました。
児童本人の承諾を得て、ご紹介します。
心のまま…なので、児童も私も
表記が雑であることはご容赦ください。)
5年男児の呟き
…(略)
友達が減っていくのに対して
友達と仲良くなっていくスピードの方が
ちょっとだけ早いから
安心しようと思っても、
ちょっとやから安心できない。
本当に友達がいなくなったら結構困るから、
友達募集中ダヨ。
友達が減って困ることは
数え切れないくらいあるけど、
書こうと思ったらそんなに思いつかんくて、
なんか悔しい。
友達になってもらえそうな人を
探すのから始めないとダメだけど、
まず、手当たりしだいに
友達作ろうとしてしまうから、
全然できひん。
みんな、どうやって友達作ってるんか
アンケートとりたいくらい。
今、遊んでるの、だいたい2年か1年の時に
作った友達だけしかおらへん。
一気に、友達作るの下手になった気がする。
私から
「友だち100人、できるかな!」
と、小学校に入学してきたころは、
「昨日は○○さん、
今日は□□さんと友だちになった!」
と、言葉を交わせば、
もう「友だち」だったよね。
でも、高学年にもなると、友だちって
そんなに単純なものじゃないってことが分かる。
「アイツとは親友だ!」
とまで思っていたのに、
「あれ?なんかちがうかも…」
と気付くことも、ある。
だって、人は日々成長し、変化しているし、
とくに小学生の間はその変化は大きいしさ。
ケンカしたわけじゃなくても、
友だちと離れちゃうことって、あるよね。
友だちを作りたいって気持ち、
人とつながろうとする気持ちは大切、
それは言える。
だけど、
友だちは多ければいいってものでもない。
1、2年生の頃の友だちだけでも、
自分をさらけ出せる気の置けないヤツなら、
なぁんにも心配ない。
友だちは「数」じゃなくて「質」だから。
友だち作りに一生懸命になりすぎると、
つかれちゃうかもしれないよ。
それから、今は小学校とか、塾や習い事とか、
小さな集団の中で生活してるけど、
これからの長~い人生では
同い年だけじゃなくて、
いろんな年齢、いろんな生い立ちの人との
出会いが待ってる。
その中には
必ず友だちとなる人も出てくるから、
そこは期待しといてもらいたいなぁ。
で、それぐらいの歳になるとね、
友だちがいなくなったら困ることが
いくつも挙げられるようになるんだよ。
以上、これは先生としてじゃなくて、
う~ん…、
「人生のチョイ先輩」としての言葉かな。